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2025/12/07
【新築コラム】乾燥しすぎる家にしないために。素材と換気で変わる冬の快適さ
北摂エリアで新築住宅をお考えの皆さま、こんにちは。
冬になると、「肌がカサカサ」「喉がイガイガ」「朝起きると静電気でビリッ」という経験はありませんか。寒さだけが原因ではなく、実は住まいの乾燥が大きな原因になっていることがあります。住む人の肌や体だけでなく、家の素材や安全性にまで影響を与える“乾燥の生むリスク”。今回は、そのリスクと、快適で健康的な住まいづくりにつながる「調湿」「換気」「素材選び」のポイントをご紹介します。
住まいの乾燥は、単なる「寒さ対策」の副産物と侮れません。たとえば、肌や唇のカサつき、ひび割れ、髪や目の乾燥などのトラブルは、日々の快適さを大きく損ないます。特にパソコンやスマートフォンを使う時間が長い現代では、ドライアイや肌荒れなどが起こりやすくなります。
さらに、空気が乾燥するとウイルスが活性化しやすくなり、冬場の風邪やインフルエンザ、アレルギーのリスクも高まります。ホコリやハウスダストが舞いやすくなるため、室内の衛生にも注意が必要です。静電気も起きやすくなり、ドアノブや洋服がパチッとするのは、実は空気の乾燥が関係している場合があります。
そして意外に見落とされがちなのが「火災の可能性」。乾燥した室内と暖房器具の組み合わせは、わずかな火種でも火災につながるリスクを高めることがあります。冬場は暖かさとともに、安全性にも目を向けたいものです。

では、どうして“乾燥しすぎる家”になってしまうのでしょうか。主な原因はふたつあります。
ひとつは暖房器具。エアコンやセラミックヒーターなど、温風を出すタイプの暖房は、室内の空気を乾燥させやすい特徴があります。 もうひとつは、近年主流となっている高断熱・高気密住宅と換気システムの関係です。気密性が高いと光熱費や冷暖房効率の面ではメリットですが、換気が適切でないと空気がこもりがち。冬の間ずっと外気を取り込む機械換気が働き続けると、逆に室内の湿度が下がってしまうことがあります。
乾燥を防ぎ、家全体で快適な空気環境を整えるには、「加湿器」や「暖房」だけに頼るのではなく、家の構造や素材を見直すことが効果的です。
とくに「調湿建材」と呼ばれる素材は、湿度の高いときに水分を吸い込み、乾燥したときには水分を放出する性質を持ちます。これによって機械に頼らずとも、自然な湿度バランスを保つことができます。代表的な素材には「珪藻土」「漆喰」「無垢材」などがあります。どれも室内にやわらかさや自然の温もりをもたらし、健康にも優しい選択肢です。
また、換気の仕方にもひと工夫を。例えば、寒いからといって窓をずっと閉めっぱなしではなく、1時間に2〜3回、短時間(約2分)の換気を行うことで、空気の入れ替えと湿度の確保を両立できます。こうした工夫で、冬でも家の空気が快適に、健康的に保てます。

自然素材の壁や床は、調湿性能だけでなく、断熱性や消臭性、手ざわり・見た目のやさしさなど、日々の暮らしの質を高めてくれます。
たとえば無垢材の床なら、素足で歩いたときのあたたかみや足ざわりのよさがあり、家族で過ごすリビングや寝室にぴったりです。
珪藻土や漆喰の壁は、空気中の湿度を自然に調整してくれるので、お子さまやペットがいるご家庭でも安心感があります。
もちろん、何もかも天然素材にすればよいというわけではありません。施工の難しさやメンテナンス性を考慮する必要があります。ですが、住まいに合わせて素材を選ぶことで、「ただ暖かい」「ただきれい」ではない、“心地よさ”“健康”“安全”を長く保てる住まいになります。
もし家づくりを検討するなら、こうした「素材」「構造」「換気・調湿のバランス」を含めたプランづくりが重要です。もしよければ、あなたの理想の家に合う「調湿・換気・素材の組み合わせ」についても一緒に考えてみませんか。気になることがあれば、ぜひお気軽にご来店ください。
